1億円越えの物件でも〇〇〇が入ってない・・・・

先日、中古戸建てのご案内がありました。

第一種低層住居専用地域。

文京区でも小日向や西片、白山、千石、本駒込の一部など

10mの高さ制限がある閑静で高級な住宅地です。

物件価格は100,000,000円越。 壱億円オーバーです。

そんな建物をご案内できるときは、何だか嬉しくなっちゃいます。

渡辺篤史の建もの探訪」的なわくわく感です。

では、お邪魔します。と中に入るとリフォーム中。

事前にお客様にリフォーム中の旨はお伝えしております。

出来上がってからでないとイメージが出来ないと仰ってたのですが

内装中でしか分からないこともありますよ。

とお伝えして、ご内覧して頂きました。

ご希望条件に近いので内装中に成約になってしまって後悔するケースもありますし。

で、案内していると気になる部分が・・・・

こちらも・・・・・

外壁のALCパネルにくっついてる灰色のダンゴがGLボンドで、ALCパネルにダンゴをくっつけて

その上から石膏ボードを押さえて垂直にしつつ固定する工法です。

新築だとその間に、グラスウール(繊維系)やウレタンフォーム(発砲プラスチック系)や吹付け断熱

材が入っていたりします。

または石膏ボードに予め断熱材が既に張り付いていているのも見かけます。

透湿防水シートとか書いてあるシートも見かけますよね。

案内したこの物件。

全く断熱材が使用されておりません。

でも、こういう物件、たまに見かけます。昔はよくあったのでしょう。

こちらの物件は築十数年だけど入ってません。

でも壱億円越えの物件でもあるんだなぁ。と

福沢諭吉大先生が1万人も必要なのに・・・残念だ。

売主さん、寒かったんじゃないかな。。

いや、光熱費が高かったくらいにしか思わないかな。。。

いや、結露がひどいから気付くだろう。。。。。。

などと考えつつ、知り得たことをお客様にご報告いたしました。

知り得た事実はお伝えして、判断するのはお客様です。

売主側の業者さんには申し訳ないですけど、あれを見ちゃうと成約できないのではないかと・・・

でも壁が出来上がって、全てが隠蔽されると、ピカピカの物件に見えて

誰かが購入するのでしょう。。。

隠蔽された部分は不動産仲介業者にも分かりません。

その物件に住んだこともないので分かりません。

契約にあたっての告知書などで、売主にヒアリングして告知されない限り分からないものです。

だから中古住宅の流通活性化のため、購入前のホームインスペクションなどの

住宅診断が推奨されてます。

こういう物件見ると大きなお金が動くことだからホントに大事なことだなって思いました。

私は自宅を購入するとき、家の周りを一周してサイディングの施工状態やシールの状態をみたり

軒天を見たりしました。

床下収納から床下に入ったり、ユニットバスの天井点検口を外して覗いて見たり

屋根裏も見たりしました。

フラット35の適合証明を取得するためにお願いした建築士さんが親切で

質問したりすると大事な部分を簡単に見てくれました。

聞くは一時の恥と考えて近所の方にもお話を聞いたりしました。

夕飯準備中の忙しい奥様や長年住んでるお爺さんが優しく教えてくれて

近所にこういう方々が住んでるなら尚安心だと思ったのを思い出します。

そういえば、マンションを探していたときは偶然管理組合の理事長に話しかけられ

建築当初から現在までの物語をお伺いできたこともありました。

そのぐらいの事をすれば、最悪な物件を掴むことはないのではないかと思います。

ビビり過ぎも良くないですが、マイホーム購入に浮かれずに最低限の知識を身に付けるか

知識を持っている方にお願いするかしたほうが安心ですね。

長くなったのでこのへんで。

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