「空室を早く決める方法と判断基準とは?」シーズン対策②
②の今回は「対策手段の選択」について記載して参ります。まづ、オーナー様の賃貸経営の目的は?考えてみます。「空いている部屋を埋める事でしょうか?」私は違うと考えております。
では、、何でしょうか!それは「経営」と言うくらいですので目的は「収益を増やす」とか「キャッシュフローを確保する」ことだと思います。例え「相続対策で購入した物件」であっても「収益はどうでも良い」とは思えません。
【対策手段を選択する上で】
空室対策の検討には「空室を埋める」という判断と、もう一つの観点「収益はどうか」ということも検証対象であるものと考えます。以下では、その様な観点から例を上げまして考えて参りたいと思います。
【例:賃料5,000円下げるか、25万円の投資か?】
仮に、どちらを選択したとしても1ヶ月で入居者様が決まるものとして、シュミレーションしてみます。果たしてどちらが「収益を増やせるか」の検証です。
考え方(計算式はシンプルに) 『収入-運営費=収益』
この単純計算で4年間(更新1回)の収益を計算してみましょう。
例:1Rので賃料は6万円で、4年間の運営費100万円とします。
但しその間の支払利息や固定資産税などは外します。
(1)5,000円値下げの場合=
55,000円×48ヶ月=2,640,000円。
これから運営費を差し引きします。
2,640,000円-100万円=1,640,000円。
が4年間の収益となりますね。
(2)25万円を投資した場合=
60,000円×48ヶ月=2,880,000円。
これから運営費と投資額を差し引きます。
2,880,000円-125万円=1,630,000円。
が4年間の収益となります。結果は大した差異は無いようですね。
@ここで違うのは「投資した、例えば、設備等が残っている」ということです。この意味は大変大きな事柄と思いませんか!
【では、投資が「良い」と考えた際の」使い方は?】
上記の例の様に25万円を「どこに使うか?」です。エアコン等の「設備の更新」にもOKでしょうし、或いは「礼金を無し」や「フリーレント」にも活用は可能と思われますね。ただ、自分の考えで大変恐縮」でございますが、出来ましたら今後の事も考え「設備の更新」が一番であると思われます。
【それぞれ物件は違いますので】
各オーナー様の物件は違うのは当然のことですので、それぞれで使い方が違ってくるものと思います。
どの方法が入居者様に一番選んで頂けるのか、更に、オーナー様の望まれる借主様に興味を持って頂けるのか、大変難しい想定事ではありますが、常に検証をしていくことが「収益の確保」には一番大事な事柄であると信じてております。