賃貸経営塾『空室対策のキーワードとは?』其の一

今回はブログタイトルにも記載させていただきましたが、空室対策キーワードについてです。「いまさら」と思われるかもしれませんが、「場当たり的」や、言葉は悪いですが「出たとこ勝負的」な手段は避けなければと思います。そこで、基本は!?、振り返るのは無駄では無いと考えます。

【空室対策のキーワード其の一:稼働率で空室対策を考えてみては!!】

従来から言われています所謂「空室率」とは、例えば、賃貸住宅の部屋数が10室有って2部屋が空いている場合、空室率は20%とと計算します。その後2部屋全てが埋まれば「空室率0%」です。嫌なお話で恐縮ですが、その後3部屋が退去になれば「空室率30%」に上がります。

このように0%~30%と言うように、数値が極端に変化する「指標」は不向きな感が否めません。

これに対し「稼働率」と言う考え方はどうでしょう!?これは、一定期間、例えば1年間(365日)に10室なら10室が、どれだけ収益を上げたか(陳柳雄等を稼げたか)、と言う指標です。

👇👇👇以下、例を挙げて稼働率を考えてみます。

■年間の稼働率=各戸、各月の入居日数合計÷(12ヶ月×戸数)で計算します。

■例えば101号室=1月~10月迄入居~11月15日~年末迄空室の場合👇👇👇

(1月~10月=304日+11月=15日)=319日⇒年間365日で割る=稼働率87.4%

上記の計算を全戸数で行い集計すれば、賃貸住宅10戸の年間稼働率が算出出来ます。結構面倒な作業かもしれませんが、賃貸住宅全体の「成績」を正しく評価しなければ、空室対策に有効な改善策を見つけるのは難しいかと思われます。

先ずは手始めにオーナー様の賃貸住宅の「稼働率」、確認されては如何でしょう!!

■次回、其の二では2つ目のキーワード『適正な賃料査定』について考えます。

【この記事を書いた人】
株式会社エイセンハウス 代表 岡野茂夫
1952年生まれ。東京都立向ヶ丘高校卒業と同時に家業の和菓子店「岡埜栄泉(おかの_えいせん)」に入店。和菓子職人の修行の道に入る。1986年頃から春日通り収用計画(道幅拡幅工事)に因り和菓子店も建直しを余儀なくされる。新築する建物に“賃貸住宅併設計画“をした為”宅地建物取引士“の資格取得を目指す。1987年、資格を取得と同時にエイセンハウス有限会社(商号は「岡埜栄泉」のエイセンから)設立。平成7年和菓子店「岡埜栄泉」は閉店し不動産業に専念し今日に至る。

記事の更新日:2024/07/20

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