家族信託制度の理解その2(重要テーマになるかもしれません)

先日、現実問題としましてご相談を受けました。

内容は「母親がホームに入所してしまい、少しづつ認知が進んでいる。このままでは賃貸マンションの経営もままならない状況になりそうで不安である」と言う内容でした。

今後も賃貸住宅を経営されてますオーナー様の高齢化が進んでくるものと思います。

また親しい同業者の社長様も同様のお話をされていました。

早急の対策が不可欠で有るものと思います。

『家族信託制度』はそれらの問題解決の一つの手法に成り得るものと思われますので、再々ですがお読み頂きたいブログと思いましたので再アップしました。

今回を含め3回分を一緒にアップしますので是非お読み頂ければと思います。


2018.6.16========👇

”イメージ写真は小石川5丁目の小石川図書館の外観写真です”

65歳以上の高齢者の4人に一人は、認知症及びその予備軍になると言われております。

嫌な話で大変恐縮では有りますが、もし、自分の親が認知症に成ったら!?遺産分割はどうするのか!?一つ間違えますと「争族」となりかねません。

そのような事柄を踏まえまして財産管理・遺産承継の手法となりうる【家族信託】とは、に付きまして記載したいと思います。

まず信託には民事信託と商事信託とがあります。世間で良くいわれております「信託」とは信託業法で規制された受託者、主に信託銀行等行う信託のことで、当然にそこには「報酬(営利が目的のため)」が存在します。

其れとは別に誰でもが受託者となれる民事信託は信託業法の適用はありません。要は「家族のために行う信託」と言えると思います。この事柄が【家族信託】と呼ばれる所以かと思われます。

================================

以下は2018.1.16付文章です。

第2回目は

「資産(財産)で揉めさせないために」と題して記載します。

【資産(財産)で相続人間でも揉め事解消に】

第1回目でのケースでは委託者Aで受託者Bは長男、受益者Aの想定で信託契約を締結する、というシナリオでした。

しかし実際には次男のCの存在がありました。

このケースで、相続人はAの配偶者、長男のBと次男のCの合計3人となります。

ここで委託者Aの思いは財産(自宅とアパート)の全てを長男であるBに譲りたいと思っています。

【現行の法律の下では】

現状考えられます手段としましては、生前贈与が思い浮かびますね。

但し、贈与ですのでかなり高額の「贈与税」が課せられてしまう可能性が大と思います。

もう一つの手段としましては遺言による贈与(遺贈と言います)が考えられますが、次男Cには相続人には最低限の相続する権利(遺留分)を有していますので「遺留分の減殺請求」を行使される恐れが残っています。

全て長男のBへの思惑通りには行かない可能性は高いものと思われます。

想像ですが多分「揉め事」の回避は難しいと思われます。

【家族信託にしてみたら】

では、家族信託を利用した場合ではどうでしょうか。

まず、財産である自宅とアパートを委託者Aの所有から切り離し長男Bに委託し自分(A)は受益者となります。

Aの持っていた所有権は「名義」と「受益権」との2つに分かれることとなります。

「名義」は」長男のBに受益権はAに生じます。

ここで、もう一つの工夫を考えます。

Aさんには申し訳ないのですが、仮にAさんが亡くなった場合の「二次受益者」を奥様と決めておけば「受益権」は奥様が引き継ぐことが可能となります(遺言代用信託)

【民法との違いは】

民法では「妻に譲る」と、までしかAさんの意思は反映出来ませんでしたが家族信託では、の特徴で「三次受益者」として例えば長男Bを指定することも可能になります。

前回ブログでも記載しましたが「Aさんの意思を反映できる」所以がここにあります。

これは改正されました「信託法」に因り生まれた新しい仕組みです。民法では「所有権」が移行しますが「信託法は名義」の変更となるので「意思の反映」が可能、と言う考え方なのだと思われます。

【まだ新しい考え方なので】

まだ新しく出来ました法律のため判例などの積み上げが出来ていないことも事実と思います。

また、今回問題にしてきまして次男Cの「遺留分減殺請求」の権利に付きましても封じ込めが出来るか否か、専門家の意見も分かれているそうです。

しかしながら、本制度は状況に応じて活用が出来るものと自分は考えております。

『小石川5丁目の公園ブログお目通し下されば』

http://www.eisen.ne.jp/blog_eisen_1_id_111686.html


                       

            

記事の更新日:

PAGE TOP