認知症とお金『自分のお金なのに、何で!自由に引き出せないの?』など理不尽な思いにならないためには。

『イメージ写真はエイセンハウス前、春日通りの様子です』

またまたタイトルがショッキングになりまして申し訳ございません。わざわざショッキングな内容の話を探している訳ではありませんが、今後高齢者の方が増え、然も「単身者」の高齢者が増加するのでは?、という世の中を想像してますと、タイトルの様な事態が日常茶飯事(大袈裟な書き方かもしれませんが)に起こり得る、と考えざるを得ない様な気がいたします。


今回記載しました事柄は、2018年10月15日(月曜日)の日経新聞朝刊にも掲載されていました話題でもあります。

【意思表示の確認が出来なくなってしまう事が一番】

本ブログを書いています自分自身も、後期高齢者 に最近(2年程前に)仲間入りを果たしました。また、会える時にとりあへず合っておこう!?等の理由も有りまして、中学校の同期会ですが2年毎に開いております。仲間(当然同じ歳ですが)との話題(会話)の中でも”度忘れが気になって来たよ~”の話題が増えてきています。今風の言葉に置き換えますと「軽い認知症」かもね~~!?となりますかね。

ただ、流石に今現在では「笑い話程度」で済んではいますが(笑えない真面目な話になりますと、怖いですね~)

【笑い話で済まなくなる前に】

誰しも年齢を重ねますと、多少なりとも皆様も「度忘れ」の進行が進むのかと思われますね(己も含めまして)その様な状態が更に進みますと、嫌な話題で大変恐縮ですが自己判断が不可能=「意思表示の確認が出来ない」との見解が為されてしまいます。この見解と言うのは「第三者が判断すると」ということで、身内の方が「イヤ大丈夫!」と言われましても、、です。


そこで対策は、となるのですが、一般的に皆様が良くご存知な対策(制度)は「成年後見制度」かと思われます。

ただ、いきなり「成年後見制度」に移行することは無く、まだまだ判断が出来る状態では自身でOKです。然し、「不安になったな~~」と感じられる事が多くなってきましたら、この制度を「開始(依頼を始める)」すれば、と思います。要は前もっての「対策」が重要だと思われます。


【賃貸契約を継続するにも重要な事に】

賃貸住宅を経営さえていますオーナー様は、比較的年配の方が多い様に感じられます。実際の「窓口」はオーナー様の息子様や娘様がなっておられ、日常の賃貸に関します事柄には影響はあまり無いようです。

然しながら賃貸経営には嫌な話でまたまた恐縮ですが、種々のトラブルが付いて回るのも事実と思います。

例えば賃料の滞納などが即思い浮かぶかと思います。簡単に解決出来れば何ら問題はありませんが、明け渡し訴訟を提起しなければならない場合、弁護士への依頼(代理人の依頼)は”貸主様”となります。

依頼を受ける際弁護士は必ず貸主様への面談を希望します。その際に弁護士が貸主様の判断能力に不安を抱いた場合には、依頼を断ると思われます。明け渡し訴訟が遅れ、賃料滞納も当然に増えることとなります。

この様な事態ともなりますと、即、賃貸経営に支障を来すことになります。賃料相場や設備の更新等々も大事な事ではありますが、貸主様(オーナー様)ご自身のこともお考え頂ければと感じております。

【成年後見制度にも弱点が、】追記部分

成年後見制度ですが、確かに、自分の判断能力が劣ってきた場合には、心強い味方になって頂けるかとは思われます。しかし、近年の長寿社会を考えた時の不安は?、、そうですね、果たして今現在の預金で賄えるのか?!ということも有りそうです。もしも、預貯金が仮にですがショートした、するような場合にはご自分の財産(不動産)を処分して、その後の費用に充てることが考えられますが、果たしてそのことが「成年後見制度」でも可能か?、、問題だと思われます。

成年後見制度では、あくまで、その方(依頼人)の財産等は「保全」が主目的であり、活用、は問題外となっています。従いまして売却して等々の手段は難しくなるかと思われます。

成年後見制度を利用するにしましても、後々の事柄を良く考えられることをお奨めいたします。尚、違う方法としましては、近年では「民事信託」所謂「家族信託」という新手法も登場していますので、ご自分にとりまして最も有効な手段を是非お考え頂ければと思います。



👇👇👇以下は本ブログのタイトルにもなりました新聞の記事です。

             

【この記事を書いた人】
エイセンハウス有限会社 代表 岡野茂夫
1952年生まれ。東京都立向ヶ丘高校卒業と同時に家業の和菓子店「岡埜栄泉(おかの_えいせん)」に入店。和菓子職人の修行の道に入る。1986年頃から春日通り収用計画(道幅拡幅工事)に因り和菓子店も建直しを余儀なくされる。新築する建物に“賃貸住宅併設計画“をした為”宅地建物取引士“の資格取得を目指す。1987年、資格を取得と同時にエイセンハウス有限会社(商号は「岡埜栄泉」のエイセンから)設立。平成7年和菓子店「岡埜栄泉」は閉店し不動産業に専念し今日に至る。

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