『かぼちゃの馬車事件』を振り返り投資ブームですが慎重に!

『かぼちゃの馬車』のニュースは既に皆様はご存知のことと思います。多くの投資家(個人様)の方が犠牲になられましたね。その殆どの方、高額所得者だとのニュースでしたが、何故?このような事件がその様な方を巻き込んで繰り返されたのか!考えてみたいと思いました。


私は2年程前ですが某学校の先生に不動産投資の相談を受けたことがございます。先生は某業者から新築一棟物の投資物件の購入を勧められていました。また自身も自ら種々情報を集め購入意欲が満々でありました。その様なタイミングでのご相談でした。


某業者からのお勧め物件や自身で探した物件は「東京23区内」でありました。当然の事ながら「山の手線外側」では無く不人気の地区でもありません。尚且つ、先生が惑わされた某業者の営業担当者の「言葉」は次の3点のようでした。
1.23区内、都心の人気地区にアパートが持てますよ。それも新築ですよ。
2.万が一お部屋が空いたとしましても「サブリース契約」なので不安はありませんよ。
3.お手持ちの資金が有りましても「フルローン」が組めますよ。


某学校の先生、迷いに迷われてのご来店・ご相談でした。とは言え某先生のお気持ちは「購入希望」に大きく傾いておられました。私の返事は「お止めなさい!!」です。何故なのか?考えを記載します。

1.新築2階建木造アパート8世帯、各室20嵬に、無理やりの戸数で将来性無し。
2.設定賃料で借り入れは返済可能としてありましたが、我々業者目線では設定が高すぎる。
3.「満室引き渡し」の約束だが、万一退去した場合の募集は現行賃料では無理が有りすぎる。
4.売買金額の内訳を想像するに「土地値」がかなりの部分を占める予想。従い償却部分は少ない。
5.売主がかなり「前のめり」なのが気に掛かる。  等々でした。


@結論です=某学校の先生は購入を止めることにしました。


今回の話は「他人(ひと)事」ではないかと存じます。今回のお話は「新築アパートの購入」の内容ですが、全てのオーナー様にも関りのある事柄もございます。
其れは何かと申しますと「建替え」を勧める営業さんの訪問などが考えられますね。


例えば、

「古い自宅を建替えて賃貸併用住宅にしませんか、今がチャンスですよ」とか、
「相続した土地が有るようですから有効活用でアパートを建てましょう」等が予想されます。
どちらのケースでも「建てたは良いが空室続きで困っている」という話は良く聞こえてきますね。
どの様な商売(賃貸住宅は経営ですので)も『需要は有るのか』が大変重要と思います。


賃貸経営は「長期期間に渡る」との認識を持たれることをお奨めいたします。


税金対策や手元に残るお金の計算だけでの『判断』では危うさを感じてしまいます。「かぼちゃの馬車事件」は改めてそのことを教えてくれているものと思います。








【この記事を書いた人】
エイセンハウス有限会社 代表 岡野茂夫
1952年生まれ。東京都立向ヶ丘高校卒業と同時に家業の和菓子店「岡埜栄泉(おかの_えいせん)」に入店。和菓子職人の修行の道に入る。1986年頃から春日通り収用計画(道幅拡幅工事)に因り和菓子店も建直しを余儀なくされる。新築する建物に“賃貸住宅併設計画“をした為”宅地建物取引士“の資格取得を目指す。1987年、資格を取得と同時にエイセンハウス有限会社(商号は「岡埜栄泉」のエイセンから)設立。平成7年和菓子店「岡埜栄泉」は閉店し不動産業に専念し今日に至る。

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